『オリエント急行殺人事件』【感想・レビュー】

2017年12月9日土曜日

外国語映画

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『オリエント急行殺人事件』

(C) 2017Twentieth Century Fox Film Corporation

スタッフ

監督:ケネス・ブラナー
原作:アガサ・クリスティ

キャスト

ケネス・ブラナー:エルキュール・ポアロ
ジョニー・デップ:エドワード・ラチェット
ミシェル・ファイファー:キャロライン・ハバード
ジュディ・デンチ:ドラゴミロフ公爵夫人
ペネロペ・クルス:ピラール・エストラバドス

あらすじ

エルサレムの教会の遺物が盗まれ、鮮やかな推理で犯人を突き止めた、名探偵エルキュール・ポアロ。イスタンブールで休暇をとろうとした彼だが、イギリスでの事件の解決を頼まれ急遽、オリエント急行に乗車する。
出発したオリエント急行でくつろぐポアロに話しかけてきたのは、アメリカ人富豪のラチェットだ。脅迫を受けているという彼は、ポアロに身辺の警護を頼む。しかしポアロはラチェットの要請をあっさりと断るのだった。深夜、オリエント急行は雪崩のために脱線事故を起こし、山腹の高架橋で立ち往生してしまう。そしてその車内では殺人事件が起こっていた。ラチェットが12ヵ所も刺され、死体で発見されたのだ。乗り合わせていた医師のアーバスノットは、死亡時刻を深夜の0時から2時の間だと断定する。
鉄道会社のブークから捜査を頼まれたポアロは、乗客たち一人一人に話を聞き始める。ラチェットの隣室のハバード夫人が「自分の部屋に男が忍び込んだ」と訴えるなど、乗客たちの証言によって、さまざまな事実が明らかになってきた。しかし乗客全員にアリバイがあり、ポアロの腕をもってしても犯人像は浮上しない。
ラチェットの部屋で発見された手紙の燃えかすから明らかになったのは、彼がかってアームストロング誘拐事件に関わっていた事実だった。少女を誘拐し、殺害したラチェットが、復讐のために殺されたのか?殺害犯は乗客の中にいるのか、それとも……?(公式HPより)

オールスターキャストが贅沢すぎる

ケネス・ブラナー、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルスなど豪華キャストすぎて、誰の演技に集中して良いのか、迷ってしまうぐらいのキャスティング。名優が、どう演じるのかという、ストーリーと距離を置いた見方ができる作品。

ストーリーは誰もが知っている?

クリスティの原作は、読んだ方も多い推理小説の名作なので、謎解きなのだが、犯人や結果を知った状態で観られる方も、かなり多いだろう。しかし、原作をまだ読んでいない方は、読んでから観ることをお勧め。ポアロの推理が予定調和で進んでいってしまうために、初めての人にとっては、疑問が解決しないまま、ストーリーが進んでしまうかもしれない。

オリエント急行に乗りたい

本作で再現されたオリエント急行は、派手さはないが、精密に作りこまれている。装飾や料理の小道具、また、俳優の衣装も物語を引き立てる効果を出している。こんな急行があるなら、現代でも乗りたい。

作品全体として

豪華な作品ではあるが、定番の作品でもある。日本で例えるなら、忠臣蔵のような印象を受けるぐらい原作が有名すぎる。ゆえに、驚きや感動を与えるのが難しい作品。年末、家族や友人と集まって、わいわい言いながら、テレビで楽しみたい作品。
推理小説の入門的な作品なので、観て損はないだろう。原作も読もう。

『オリエント急行殺人事件』公式サイト
http://www.foxmovies-jp.com/orient-movie/

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