スタッフ staff
監督:瀧本智行原作:中村文則
脚本:大石哲也
出演 Cast
岩田剛典:耶雲恭介山本美月:松田百合子
斎藤工:木原坂雄大
北村一輝:小林良樹
浅見れいな:木原坂朱里
土村芳:吉岡亜希子
あらすじ
最愛の女性との結婚を控える記者＝耶雲が狙う大物は一年前の猟奇殺人事件の容疑者＝天才カメラマンの木原坂。真相に近付く耶雲だったが、木原坂の危険な罠は婚約者＝百合子にまで及んでしまう。愛する人をこの手に取り戻すため、木原坂の罠にハマっていく耶雲の運命は－－？（公式HPより）
物語が俳優の演技力を求めている
この作品は、原作の叙述トリックを実現する力と登場人物の抱える心の闇を表現する力を求めている作品であり、主人公を演じる岩田剛典や斎藤工、山本美月、北村一輝は大変であったろうことは想像できる。特に、主人公の耶雲恭介は、前半の表情、しぐさなどがすべて後半に繋がる精密さが必要で、岩田剛典の演技が光っている。俳優：岩田剛典として
ダンサーとして知名度の高い岩田剛典だが、前作の『CINEMA FIGHTERS「SWAN SONG」」』からの本作で、演技力の伸びというか、吸収力、演じ分ける力が向上していて、驚いた。俳優：岩田剛典としての存在感があり、また、別の演技をみたいと言わしめる可能性もみえる近年まれにみる俳優といえよう。叙述トリックの映像化の難しさ
この作品の原作は、その叙述トリックの評価が高い小説であり、映像化するためには制約や工夫がかなり必要であったろうことは容易に想像できる。俳優の演技、セリフ、カメラワークや展開、どのセリフを漏らしても、表情が欠けても、足りなくなってしまう、しかし、長尺になりすぎず、商業作品として118分におさめた監督の手腕は、素晴らしい。作品全体として
2018年3月初旬の段階ではあるが、すでに2018年を代表する作品と言って差し支えないぐらいの傑作。トリックやそれぞれの登場人物の想いを確認するために、2度目観ても楽しめる創りになっているし、家族・友人・知人に自信満々でおススメできる作品。この作品が評価されなければ、おかしい。それぐらい素晴らしい。『去年の冬、きみと別れ』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/fuyu-kimi/
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