『タクシー運転手 約束は海を越えて』A Taxi Driver【感想・レビュー】

2018年4月22日日曜日

review

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スタッフ staff

監督:チャン・フン

出演 Cast

ソン・ガンホ:キム・マンソプ
トーマス・クレッチマン:ユルゲン・ヒンツペーター(ピーター)
ユ・ヘジン:ファン・テスル
リュ・ジュン:ヨルク・ジェシク

あらすじ

ソウルのタクシー運転手マンソプは「通行禁止時間までに光州に行ったら大金を支払う」という言葉につられ、ドイツ人記者ピーターを乗せて英語も分からぬまま一路、光州を目指す。何としてもタクシー代を受け取りたいマンソプは機転を利かせて検問を切り抜け、時間ぎりぎりで光州に入る。“危険だからソウルに戻ろう”というマンソプの言葉に耳を貸さず、ピーターは大学生のジェシクとファン運転手の助けを借り、撮影を始める。しかし状況は徐々に悪化。マンソプは1人で留守番させている11歳の娘が気になり、ますます焦るのだが…。(公式HPより)

ソン・ガンホの演技の裏側に

ソン・ガンホが演じる主人公は、普通のタクシー運転手であり、ヒーローでもスパイでもない、父子家庭で娘を一生懸命育てる明るい男である。ただ、作品のテーマである「光州事件」で何が起こるのかは、誰しも知っている大事件であり、その凄惨な事件と映画前半の彼の演技とのギャップが、作品が心に響く鍵を握っている。

リアルさの表現

当時の韓国ソウル市内の普通の運転手が主人公であり、そこにリアルな生活を描いているので、その視点には共感しやすく、それだけに日常のすぐそばに派生した「光州事件」がリアルに感じることとなっている。そして、事件の重さを、後半、主人公とともに体感することとなる。それだけに韓国では特に共感を呼び、大ヒット。2017年の韓国内の映画賞を多数受賞している。

作品全体として

近年、韓国の素晴らしい脚本の作品が多く輩出され、韓流の流れに乗った「役者」を主とした配給ではなく、「物語」や「作品性」を主とした配給がされることは、映画ファンにとっては、喜ばしい。韓国を代表するソン・ガンホの素晴らしい演技を体験できる作品。おススメ。

『タクシー運転手 約束は海を越えて』公式サイト
http://klockworx-asia.com/taxi-driver/
『タクシー運転手 約束は海を越えて』A Taxi Driver
https://www.imdb.com/title/tt6878038/

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