『レディ・バード』Lady Bird【感想・レビュー】

2018年6月1日金曜日

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『レディ・バード』Lady Bird【感想・レビュー】

(C)Universal Pictures

第75回 ゴールデングローブ賞 作品賞、主演女優賞

スタッフ

監督:グレタ・ガーウィグ

キャスト

シアーシャ・ローナン:クリスティン・“レディ・バード”・マクファーソン
ローリー・メトカーフ:マリオン・マクファーソン
トレイシー・レッツ:ラリー・マクファーソン
ルーカス・ヘッジズ:ダニー・オニール
ティモシー・シャラメ:カイル・シャイブル
ビーニー・フェルドスタイン:ジュリー・ステファンス

あらすじ

2002年、カリフォルニア州サクラメント。閉塞感溢れる片田舎のカトリック系高校から、大都会ニューヨークへの大学進学を夢見るクリスティン(自称“レディ・バード”)。高校生活最後の1年、友達や彼氏や家族について、そして自分の将来について、悩める17歳の少女の揺れ動く心情を瑞々しくユーモアたっぷりに描いた超話題作!(公式HPより)

満たされない若き日を共感

主人公は、サクラメントの閉塞感からNYを憧れる少女だが、田舎から都会ということではなく、たとえば、NYやパリ、東京で17歳を過ごしたとしても、満たされない、もっと自分には居るべき場所があるのではないか、という経験は、多くの観客に共通するものであり、共感できるものである。また、同世代だけでもなく、過去に体験した世代すべてに共感できる、そんな作品となっている。

何が評価されたのか。

本作は、ゴールデングローブ賞で作品賞を受賞しているが、なぜ、今、受賞したのか。母と娘の関係、少女の心情、どれをとっても目新しさはない。俳優として「普通の人」を演じるのは、実はとても難しく、そういう意味で、シアーシャ・ローナンの演技が評価されるのは、わかるが、作品として、今のハリウッドにコメディ作品を生み出す土壌がないのか、と首をかしげてしまう。ただ、それは、日本映画界では、もっと言えること。もっと、ポップな作品があっていいと感じる。

作品全体として

多くの共感を得られるかもしれないが、感動は得られない、そんな作品。監督:グレタ・ガーウィグと女優シアーシャ・ローナンの活躍を観たい人向け。2017年のハリウッド映画の微妙さがわかってしまう。

『レディ・バード』公式サイト
http://ladybird-movie.jp/

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